ブログ詳細
円安の大影響!?輸入品の高騰
投稿日:2022.12.02更新日:2022.12.10
カテゴリー:海外事業、海外現地情報、海外現地駐在員ブログ
ここ最近、大きな話題となりました『円安問題』
現在は落ち着いてきていますが、一時1ドル=150円を超えました。
ここで今回の円安問題を、弊社スタッフが状況をまとめてみました。
目次
そもそも、円高とは?
円高とは文字通り日本円が高くなったことを表しています。
下記の画像を見てみましょう。
上記画像は2050年で100円を出せば1ドルを買えていたのですが、時を経て2080年は50円を出せば1ドルを買えるようになったことを示しています。
さて、この動きは円高と円安どちらになるのでしょうか。
「100円から50円になったから円安でしょ」というのは誤りで、正しい答えは円高です。
円の価値が高くなった=円高
50円=1ドルということは、言い換えれば100円を出せば2ドルも買えるということになります。
つまり100円=1ドルのときよりもドルをより多く買えることになり、それだけ円の価値が高くなった(=円高)といえるのです。
今問題となっている円安とは?
それでは、今回の円安問題についてはその逆です。
円安とは文字通り日本円が安くなったことを表しています。
下記の画像を見てみましょう。
上記画像は2050年でのことです。
100円を出せば1ドルを買えていたものの、時を経て2080年には200円を出さないと1ドルを買えなくなったということを示しています。
先ほどと同様に「100円から200円になったから円高」と考えるのは誤りで、正しい答えは円安になります。
円の価値が安くなる=円安
200円=1ドルということは、言い換えると半分の100円では0.5ドルしか買えないということになります。
100円=1ドルのときよりも買えるドルが少なくなってしまい、それだけ円の価値が安くなった(=円安)といえるのです。
円安のメリット
円安のメリットは、輸出企業が海外で稼いだ外貨をより多く円に転換できるという点にあります。
例えば…
■ 高品質の国産えんぴつを海外で販売した
■ 円安のおかげで、外国人観光客が増えた
要するに、日本のモノを海外で販売している企業が恩恵をうけます。
企業の売り上げも円安の分だけ増えることになり、業績にも好影響が出るでしょう。
また円安になると輸出する製品を安く設定することもできるので、他国との価格競争力も高められるでしょう。
円安のデメリット
円安のデメリットは、交換できる外貨が少なくなってしまうので、海外のモノやサービスが高くなってしまう点にあります。
今回の円安問題は、海外からのエネルギー資源や食材などの価格も上がってしまった為、私たちの生活を圧迫している状況になります。
もちろん獲得できる外貨が減ってしまうので海外旅行、海外留学も割高になってしまいます。
例えば…
■ 海外で生産されたチョコレートが円安の影響で仕入れ値が上がった
■ 海外留学の学費が円安の影響で、支払う日本円の金額が大幅に上がった
円安による輸入業界のダメージ
食料品・飲食業
小麦粉など輸入に頼る原料も多いため、かなり厳しい。原材料の価格も高騰で赤字企業続出。
小売り業
仕入れ値が格段に上がり、商品の値上げが相次ぐ。それにより消費者の買い控えが起き、例年と比べて数量が全く売れない。赤字にはならないが、売上ダウン。
電気メーカー
在宅影響や外国人の爆買いにより売上高増ではありますが、調達費が増え、利益率が圧迫。
自動車メーカー
こちらも売上高増ではありますが、部品メーカーは原材料価格の高騰でダメージ。
また半導体不足で、車が作れない状況。
ホテル産業
海外観光客が増え、円安も追い風。
ケイティパックから見た、今後の見通し
2022年12月時点では円安も落ち着いてきましたが、まだもう少し円安高水準を保ちそうですね。
経済記事を見ますと、反動で米国が深刻な景気後退に陥る場合、円キャリー取引の巻き戻しもあり、円高ドル安が急速に進む可能性があるみたいです。2023年は円安よりも円高になる可能性が出てきそうですね。
以上、円安問題についてまとめてみました。
輸入業界は踏ん張り時でありますが、2023年は政府の賃上げ政策などもあり、追い風になるかもしれないですね。
OEM・ODM生産から内職アッセンブリーまで
まとめて発注ならケイティパックへ
ケイティパックのOEM・ODM生産では、安定した品質担保、低価格のサンプル制作費、資材調達からパッキングまで一括請負できます。
これまで、製品本体の製造や副資材調達、検品・完成品化を分けて発注されていて、コストや手間が嵩んでしまっていた企業様におすすめです。