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コロナの深刻な影響/世界各地でのコンテナ不足
投稿日:2020.12.18更新日:2021.05.07
カテゴリー:海外現地情報
現在、世界各地でコンテナが不足しており、大変深刻化しています。それにより海上運賃が高騰し、貿易商社、メーカー、量販店にまで販売遅れや値上げ等と影響を与えています。収束の時期は見通せず、より影響が拡大する懸念があります。
そこでこの問題について、ケイティパック海外事業部がまとめてみました。
なぜコンテナが不足しているのか?
一番の原因は「新型コロナウイルスの感染拡大」です。
ロックダウン
2020年初頭から新型コロナウイルスの感染拡大、2020年3月、4月から各国でのロックダウンが始まりました。それにより、港で働く現場作業員の人員削減が行われ、荷役のスピードが落ち大量のコンテナが港に停滞していきました。
船便減少、コンテナ製造ストップ
貨物がないのに通常運行していると船会社が赤字になるため船の便数を減らし、価格の変動を抑えると同時に、新品のコンテナが必要なくなりコンテナの製造が完全ストップしました。
2020年7月に貨物の急増加
中国の厳格なコロナ対策、政府からの補助金などで、早い回復を見せた。それに伴い中国の工場がフル稼働し輸出が拡大、さらに他国がロックダウンしてる中、中国だけが復活しているため他国で生産していた商品が中国に集中し更に伸びていきました。
次に9月頃から北米向けにクリスマス商戦の貨物が大量に増加。10月には国慶節による連休前の駆け込み出荷などで、貨物が溢れかえりました。
空コンテナが回ってこない
7月に入って増加した貨物の大量出荷が始まります。
特に中国→北米の航路が急激に増え出荷し続けますが、長距離のため一度送ったコンテナが中々戻ってこなくなり、他国向けに出荷する空コンテナが全然回ってこないという悪循環が生まれました。
他にも船便が減少したままであったり、コンテナの生産を一度止めていたので新品のコンテナの供給にも遅れが生じました。
海上運賃の高騰
現在海上運賃が通常の2~3倍は高騰しており、費用が出せる企業が優先的にコンテナのブッキングが可能となっております。
上記の様に、一つ一つの要因が重なりこの様な事態が発生しております。弊社は市場原理からみると仕方がないことだと思います。
解消されるのはいつ?
専門家は年明けまで長引くとの見解ですが、このような状況は初めてのことなので、実際のところはまだ分からないと思っています。
一日でも早く解消してほしいですね。