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物流業界の2024年問題!製造業への影響は?
投稿日:2024.01.09更新日:2024.01.23
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内職加工・検品・アッセンブリーを行う会社、ケイティパックです。
ケイティパックは製造業であるため資材の仕入れやお客様への納品、物流とは切っても切れない関係です。
物流業界の2024年問題は、製造業にとっても多大な影響があります。
今回は、物流についての今後の課題について考えてみます。
目次
働き方改革による、物流業界2024年問題とは?
まず、働き方改革関連法とは、厚生労働省が定める働き方改革を推進するための各種労働関連法の改正を進める法律です。
長時間労働の是正や、労働環境の整備などを定めたものです。
それにより、2024年4月1日から働き方改革関連法により、トラックドライバーの時間外労働の上限は年間960時間に制限されます。
また、時間外労働の給与の割増率が25%から50%以上に引き上げられます。
以前よりトラックドライバーの長時間労働は、物流業界における課題でした。
しかしながらこの改正法によりその労働環境は改善されるのですが、一方で実際は解決しにくい様々な問題を抱えることになったのです。
輸送能力が圧倒的に不足する
改正によりドライバーの稼働時間は減少しますが、人手不足になり輸送能力の不足が懸念されています。
起きうる問題点としては、納期が遅れることにより欠品が相次ぐなどし、商品や製品の供給が不安定になります。
遅れや欠品が相次ぐようになることは資材確保などの面でも製造業にとっては痛手ですし、販売者や消費者にもその影響が及ぶこととなります。
一般の方にとっても、Amazonやアスクルなどのように必要なものがすぐに発送されて手元に届くシステムに慣れている方もいるかもしれませんが、いずれ難しくなる日が来るかもしれません。
運送料の高騰など物流コストが増加する
運送料の高騰や、時間外割増賃金率の引き上げによる人件費の増加が予想されています。
コストが増加することにより、物流業界や運送業者の利益率は低下し経営を圧迫しかねません。
運送料の高騰問題は消費者側へ解決策を見出すこととなれば、その負担もまた大きいものとなります。
ドライバーの高齢化・離職などの人手不足
また、追い討ちをかけるようにドライバーの離職などの問題があります。
改正により、労働時間の短縮が起こるとドライバーの収入が下がる可能性があります。
元々、トラックドライバーやタクシー運転手の収入は他の職業と比べても低い傾向があるにも関わらず、さらに収入が減るとなると生活が成り立たず、離職や転職を考える人も増えるかもしれません。
また、年々ドライバーの高齢化も進んでおり人手は万年不足状態です。
製造業への影響と課題
物流業界に生じる様々な問題は製造業でも切り離しては考えられません。
製造業は、資材や部品の調達・完成したものの納品などの全てにおいて物流を必要としています。
製造業の生産コストへも直接影響があるので最重要課題です。
そのため早期に対策を講じる必要があります。
荷主企業である弊社のような製造業が取り組むべきは、運送会社など物流業界への配慮と社内での工夫です。
荷物の集荷・配達のタイミングを調整するなどし、運送業者と連携して荷物の種類や量、輸送ルート、納期などの条件を今一度考慮する必要があります。
荷役作業などを含めたドライバーの労働時間内の効率化や荷物管理をしやすくするための自動化などは荷主業者側にも求められていることです。
物流の安定供給ができる仕組みづくりを共に考えることができたら、製造業もコスト削減に繋がります。
物流業界を支えるべく、製造業をはじめとした我々企業も一丸となってこの問題に取り組むことが必要です。
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